前回の愛犬モコちゃんの記事から、ちょうど1年くらい経ちました。
そろそろ最後の記事を書いてもいいかなと思えたので、気持ちを書き連ねてみます。
愛犬の癌が発覚してから、どんな気持ちになってどう向き合って、最後の時を迎えたのか。
初めて読まれる方は、この順番で読むとストーリがわかります。
その1:癌の可能性が高いと言われました。
その2:【続】癌の可能性が高いと言われました
まず結論から言うと、モコちゃんは2016年8月8日に12歳3ヶ月で亡くなりました。
平均寿命が11歳くらいなので、癌になって12歳3ヶ月は奇跡的だと先生に言われました。
他にも手術を乗り越えたりと、モコはみんなに愛されているなと感じます♪
<生前最後の写真:病院へ行く前>
いきなりなんですが、人生では避けられない事があります。
それは「死」です。
今、地球にいる約60億人は必ず死にます。
100年後、生きている人はほどんどいません。
これは肉体を持って生まれてきた以上、避けられないことです。
僕がアバターで身を持って学んだこと。
それは避けられない事に抵抗すると苦しみは長引くということです。
抵抗は物事を持続させます。
愛してやまない家族の死はとても悲しいことではありますが、それは避けられないことです。
もし、大切な家族の寿命が残りわずかだと知った時、どうしますか?
悲しみに浸ったり、誰かを批判したり、被害者になるか…
それとも意図的に生きるか…
僕は後者を選択しました。
このあたりの経緯は、最初の記事:癌の可能性が高いと言われました。に書いています。
僕は、今まで以上にスキンシップして、出来る限り散歩に連れて行くことにしました。
家に帰ってきたらハグをして、「モコ~大好きだよ~愛してるよ~」と身体をナデナデ♡
5分でも良いので時間があれば散歩に連れて行きました。
佐賀は自然が豊かなので四季折々の花や風景を楽しみながら。
ただ、骨の折れることもしばしば。
2週間に1回の病院が3日に1回になったり、自宅で生理食塩水を点滴したり。
家族もなかなか疲れていました。
皮膚を貫通して点滴が漏れ出していたのは、今ではいい思い出です。
先生に聞くと、点滴あるあるとのことで笑われましたが(笑)
それでも、大好きなモコちゃんには健やかにハッピーでいてもらいたくて…
美味しいドッグフードやおやつもたくさん買いました。
だんだん体力が衰えてきたので、裏庭へ続く階段の段差を低くしたり。
アバターのツールを使って、自分の中にあるモコに対する不安や恐怖を消滅させました。
このあたりの経緯は、2番目の記事:【続】癌の可能性が高いと言われましたに書いています。
癌が見つかっての約1年半は、モコと過ごした中で一番幸せな時間です。
うまく言葉できないですが、今まで以上にふかい繋がりを感じました。
元気なときよりも病気の時がそう思うって不思議ですよね。
だから、モコが亡くなった時、僕の口から自然と出た言葉は今までの3匹とは違っていました。
「モコ、ありがとう。うちに来てくれて、本当にありがとう」
今までは、だいたいこうでした。
「何で死んじゃったの!うぅ・・・。」
感謝の気持ちが出てきたものの、やっぱりいなくなると寂しいもので。
亡くなって一ヶ月くらいは、モコちゃんが亡くなったことを友人に話すことができませんでした。
「早く心の整理をして、日常生活に戻らなきゃ」
そんなふうに無理している気持ちがあったので、ますます苦しくなっていきました。
ある時、ふと思ったんです。
「なんで心の整理をしなきゃいけないんだろう?」
よくよく感じてみると、自分の中に教え込みや固定観念があることに気づきました。
”愛する人や動物が亡くなった時はこうするものだ”
きっとテレビドラマや漫画や誰かの影響で、無意識にそう思い込んでいたんだと思います。
僕はそれを手放しました。
感じるままに、感じてみよう♪
モコが生きていたときのような口癖を使ったり、家族でモコの会話になったら「モコ、可愛いいもんね~♡」と普通に話したり、今まで通りにしました。
するとあら不思議、全然苦しくない!!
肉体としてもモコちゃんはいませんが、心の中に生きているという陳腐な言葉になってしまうんですが、本当にそんな感じなんです。
たまたま、今自分がいるところにはいないだけで、裏庭やお風呂場にいるような。
お互いにかくれんぼと言うか、すれ違ってたまたま会ってないだけみたいな感じです。
今でもモコのことは大好きだし、ナデナデした感覚や鳴き声、甘えてくる仕草も覚えています。
あと、モコちゃんはとても食いしん坊だったので、いつもご飯を食べているとおねだりにきていました。
「モコ、だめ。これはあげられないの」
「次、人間に生まれ変わってきたら、一緒に食べようね♡」
この約束が果たせる日を、今は心待ちにしています。
そんなこんなで今日という日を迎えてることができました。
今日は冬至であり、母の誕生日でもあります。
アバターをやってなくても生きてはこれたと思いますが、こんな気持ちで人生を経験することは間違いなく出来なかったです。
文章で伝えることには限りがあるし、受け取り方も千差万別なのは分かっています。
それでも、僕は伝えたい。
アバターをやっていて本当に良かった!!
モコと過ごせて時間は僕の宝物です。