先日、受講生さんのサポートで東京へ行った際に、ちょうどお休みの日に知人が7つの習慣のボードゲーム会を内々でやるとのことで参加してきました!
7つの習慣をご存知でない方もいるので概要をご説明するとこんな感じです。
7つの習慣
1989年にアメリカのスティーブン・R・コヴィー氏が書いた本。
44ヶ国語に翻訳、全世界2,000万部、日本でも累計130万部を売り上げたベストセラー。
自己啓発やビジネスに詳しい人は、一度は聞いたことがあるくらい有名です。文字通り7つの習慣について書いてあります。
僕自身も9年前の学生時代に読んだ本です。この本のおかげで当時の彼女と復縁することができました。
そんな7つの習慣を分かりやすく体験できるようにしたのが、7つの習慣のボードゲームです。人生ゲームやキャッシュフローゲームをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
今回は、7つの習慣について詳しく説明するというよりは、このゲームを通して感じた大切なこと;これからの時代の成功の定義と文明の変容をシェアしたいと思います。
※ネタバレの可能性もあるので、その上で先を読み進めてください。
まず、このゲームの目的は、3つの条件をクリアーすること。
その3つの条件をクリアーするために、経営者として従業員を雇ったり、信頼度を上げたり、他のプレイヤーと交渉したります。制限時間がきちんと設けられていて、一回一回のアクションや決断がとても重要になってきます。今回は進行役1人とプレイヤー6人でやりました。
後から分かったことなんですが、ゲーム開始前に駅に集合してみんなでランチを食べに行ったという些細な出来事。その時に軽く自己紹介をして打ち解けていたんですが、これが今回の学びに大きな影響があったと感じました。なぜなら、友達はお互いに助け合うという精神が育みはじめていたからです。
ゲーム序盤
各々のゲームクリア条件を満たすべく進めていきました。僕自身の目的は、アバターを通して学んだ正直さや誠実さがどれだけ通用するのか?そんな観点で探求しようと決めていました。だから、最初に自分のゲームのクリア条件をみんなに公表してスタートすることに。(中には優位に進めるべく、ゲーム終盤まで自分のクリア条件を隠してプレイする人もいるそうです)
最初はみんな手探りで、それぞれのペースでゲームを進めました。個人対個人という流れです。
ゲーム中盤
みんながゴールするにはどうしたらいいのかが分かり始めました。競争する代わりに、協力するようになりました。自分の利益を優先する代わりに、win-winの関係で取引が進むようになりました。個人という垣根を超えて、気がつくとチームとして行動し始めていたんです。
個人対個人という流れから、チーム意識へ変容しはじめていました。
ゲーム終盤
どうしたら全員がクリアできるか?その為にどうすればいいか?全員で考えていました。ちなみに、このゲームはお金と従業員の貸し借りは交渉次第で自由です。とんでもない利息をふっかけることもできるし、借金を踏み倒す事も可能です。しかし、誰ひとりとしてそういったことはなく、お金が足りなければ貸して、従業員が足りなければ交換したり、ほんとうに友好的な関係の中でゲームは進んでいきました。
完璧に一つのチームとして機能していました。
ゲーム結果
6人中4人がゲームをクリア!!僕はみんなの協力のもと、最初にクリアーすることができました。チームプレーのパワフルさを改めて痛感。そして、みんなでランチに行っていなかったら、もっと個人対個人のゲームになっていたように感じます。
ゲーム終了後、最短記録でこのゲームをクリアした人たちの話を進行役のSさんが紹介してくれました。
その参加者たちは本当の成功者たちで、まず最初に何をしたかというと、お金と従業員を全部集めて垣根をなくしてプレイしたそうです。全員の資源を最大限活用して一つのチームとして機能する。
今回僕が感じたのも、まさにそこでした。
世界中の人達が平和で幸せに暮らせないのは何故か?
その根本的な原因は、一体何だと思いますか?
僕は”分離”だと感じます。
このゲームを最短でクリアーした成功者たちには”分離”がありませんでした。これは私のお金で私の従業員、あれはあなたのお金であなたの従業員。そういった概念がなかったんです。ゲームだからできて当然だ!という意見もあるかもしれません。ただ、ゲームですら実践できているからこそ、この人達は成功者なんだと思います。
ただ、このゲームのリアル性に欠けると思ったところが、本当のお金や信頼ではないということ。ゲームだから人にお金や従業員をかんたんに貸せますが、ホンモノの自分のお金だったらそうはいかないと思います。そこには執着と恐れがあるからです。
僕自身もプレイしてて、ゲームですらも執着や恐れがあるなと感じました。自分が先に勝ちたい!というエゴもひしひしと感じました…。
今の社会では、ゲーム以上にたくさんのものが分離しています。隣の家と自分の家。私の友達とあなたの友達。ソーラー発電で売電して利益を得るなど。そして社会システムは、より複雑になっていきます。分離は競争社会を生み出し優越を競い、最終的には戦争を始めて資源を浪費することへと繋がります。
分離の反対は統合ですが、統合していくと一体どうなると思いますか?
友達は分かち合います。何かを独占する代わりに一緒に使うことで、資源も少なくて済みます。複雑な規則や法律でお互いを縛り合う代わりに、信頼しあいます。やられる前にやれ!という緊張状態が減り、縄張り意識が減り、安心感が得られます。
アバターを使えば使うほど、この分離がどんどん減っていきます。
そして、統合のプロセスを加速させていくことが可能になります。
それを物質的にやるのではなくて、すべてが最初に始まった場所;意識の中から。
自分の中から分離が減っていくと、人と繋がるのがカンタンになります。友好的な関係をつくりやすくなるし、なにより自分自身でいれるので、すっごくラクです。正直さが増して、無防備に存在できるようになります。
また、執着や恐れが減っていくので、不安に支配される時間がすごく減って、安心感が増えていきます。イライラする代わりに、人にも優しく接する時間が増えるようになりました。
今すぐ、この社会システムを革新的に変化させることはできないかもしれませんが、自分の周りから確実に思いやりや優しさを実践して広げていくことならできます。
僕が感じる、これからの時代の成功の定義と文明の変容。
成功とは、分かち合う喜びを知っていて、実際に多くの人と分かち合うことができること。
そして、自分の中の分離をどんどん統合していって、地球という一つの惑星の乗組員として自覚し、チーム一丸となり地球全体の幸せのために取り組む文明。
そんな未来を創りだすのは・・・。